2014年11月

未来への種蒔き

“何も見えなくなってもう五年かな。
大好きだったコスモスを初めて触りました。
一気に、真っ青な空とゆっくり揺れるコスモスが蘇りました。
記憶は朽ちていくものかもしれないけど、大切にしたいと思います。”

今回おすすめしたい本、
松永信也さんの「風になってください 視覚障害者からのメッセージ」は、
こんな文章から始まります。
難病のために40歳で視力を失った著者。
見えなくなって初めて見えてきた世界とは…
数々の体験を通して、健常者と視覚障がい者が
ともに歩む社会を願う著者の心暖まるエッセイです。
あとがきには…“活字を使って、未来への種蒔きをしたい。
この種を運ぶ風になってください。理解は共感につながります。
共感は力となります。そして、力は、未来を創造すると、僕は信じています。”
と結ばれています。

図書室司書
徳澤 京子