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2015年12月

平成27年度 グループホーム実習懇談会(介護福祉科・総合福祉科・介護福祉士養成科)

12月17日(木)年末のお忙しい時期でありましたが、
12施設、15名のグループホーム実習担当者様にお集まりいただきました。

今年度から実習の日程が変更になった点、
実習指導に関する具体的な内容等、貴重なご意見を頂戴いたしました。

学生にとって充実した実習になるよう、
施設と学校が共に取り組むべき課題や方向性について意見交換、
情報共有することができました。

校内に咲いていた山茶花(さざんか)が、会場を素敵に彩りました。

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介護福祉科
中谷 友和

60の手習いだったら可愛いけど、80の手習いは恥ずかしいでしょ

こんな言葉が印象的だったのは、98歳の現役医師、高橋幸枝さん。
NHKの元気なシニア紹介番組のなかでのことです。
高橋さんは戦後医学を学び、内科医として経験を積みながら、
43歳の時、学び直して精神科医として再出発した人です。
当時の日本の精神医療は、とにかく入院隔離治療が主流で、
病床のもの凄く多い大病院が中心でした。
その状況に疑問を抱き、今日の精神医療の源である地域・自宅暮らし働くなど
社会生活を送りながらの治療を実践してきた先駆者です。
シングルで一人暮らし、90歳で転倒骨折したけれど、
リハビリで回復し、98歳の現在、小さな病院の3階の自宅に階段を使って暮らし、
診察の傍ら趣味の日本画を楽しんでいる、それが80の手習いだそうです。

やっぱりNHKのこれはドキュメンタリーでしたが、
「瀬戸内寂聴 94歳の500日」(確かこんなタイトル)
知られているように、寂聴さん、26歳の時夫子を置いて男性と出奔、
その後瀬戸内晴美として作家活動、54歳で出家、瀬戸内寂聴として京都に寂庵開設、
作家としては、あの長編『源氏物語』の現代訳を完成されました。
でも、その波乱の人生経験と僧侶という立場からか、説法が大人気のようです。
昨年胆嚢がんの手術と圧迫骨折で二か月の入院治療を受けたそうですが、
自力で歩いて2階の書斎に行くため、リハビリに取り組み、見事実現!
びっくりしたのは、周囲の心配をよそに、8月安保法案をめぐる国会前集会に出かけ、
「戦争を体験した者の責任として…」とスピーチしていました。
現在、がんと骨折の闘病記を「いのち」というタイトルで執筆している様子が映されました。

テレビで拝見したお二人の他にも、『103歳になってわかったこと』(書道家 篠田桃紅さん)
『好奇心ガールいま101歳』(女性カメラマン 笹本恒子さん)
『107歳 生きるならきれいに生きよう!』(音楽家 嘉納愛子さん)など、
年齢を重ねても進化し続ける女性たちの本が話題です。
(「LEE」1月号に〈輝き続ける女性たち、大先輩の生きる言葉〉として特集されていました)

テレビでも雑誌でもなく、図書室で出会った素敵な一冊は『14歳の水平線』
40代の父、征人と14歳の息子、加奈太の物語です。
架空の島「天徳島」を舞台に、ひと夏の冒険と友情を同じ島で30年の時空を超えて、
交互に語っています。飛び込みをする瞬間の海水の感触、空の色、
閉ざされた島の神事の不思議さ…寡黙な父が海に吸い込まれてしまった悲しみ…
いろいろな感覚がピッタリと伝わってくる小説です。
さわやかで、悲しくて、少し怖くて、せつない、そんな物語です。
作者は、椰月美智子氏、今最高の青春小説の書き手だと思います。

図書室司書
小谷恵子